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8月(葉月)

 8月は、私の持っている「茶の湯歳時記」では、「秋」の部に入っています。
立秋は8月7日、立秋といっても夏のピークでこの火を境に不思議と風の色が変わってきます。
「風立ちぬ」ですね。そして、8月29日は、我らが「即中斎宗匠」のご命日です。

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お花
お菓子
八朔来庵日

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 旧暦の8月1日を祝う習俗は、稲の実りを祈願する農耕儀礼、田実(たのみ・田面)の行事であり、この言葉が転じて、日頃頼む人へ贈物をして、挨拶をする慣例であった。

 徳川家康が、天正18年(1590)8月1日に、江戸城にはいったのは、この祝儀の日にあわせた。以後、この日に大名は白帷子を着て総登場する仕来りになり、これが公家や民間にも及んだ。

 表千家では、この日、「千家十職」の方々が暑中見舞いをされ、点心などをなどを共にされる。江戸時代から続く風習となっている。

即中斎宗匠

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 明治・大正・昭和と時代を送り、日中戦争から第2次世界大戦の時代に家元を継ぎ、戦中戦後の混乱期にも静かに茶の湯の世界を守り、のちに茶道普及に尽くされた第13代目の家元で、40余年の間に数多くの好み物を』残されている。

 何よりも、我が「関西学院大学茶道部」の「関学茶道」の軸を書いていただいた方である。面影を偲びたい。

 

湊川神社 納涼茶会

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 夏のお茶といえば早朝の冷気の中で行う朝茶が通例で、夕方にかけての納涼茶会と言うのは珍しい。神戸湊川神社では、戦後より毎年8月24・25日に菊水会のメンバーにより納涼茶会が行われる。尚志館と参集殿に設けられた席では1日交代で表・裏担当の釜が懸けられる。

 8月4・5日は神戸生田神社でもでも納涼茶会が行われる。

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