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7月(文月)

 今年の夏は猛暑と言う。茶の湯はこのころは早朝の涼気の中で朝茶をします。日の高くならないうちにさらりと終えるために懐石もあっさりと、後炭を略したり、露地には前日よりたっぷりと水打ちし、当日もしっかりと水打ちをします。

 

唐招提寺献茶式

 東山魁夷画伯が10年の歳月をかけて完成した障壁画の記念のお茶会をしたいという森本長老の要望があり、それでは日にちは7月8日の東山魁夷画伯の誕生日に開こうという事になり、表千家にお願いして、昭和56年以来、唐招提寺の献茶として続いているという事です。

 使われている水指の絵は東山魁夷画伯で、永楽です。

八坂神社献茶式

 7月17日から始まる祇園祭の宵山の16日に八坂神社にて献茶式がありますが、昭和21年に表千家が始めた後、26年より表・裏千家交代で行なわれています。

 協賛釜として一力亭ではでは京都而妙会により釜がかけられ、舞妓さんによる茶菓の運びがあります。

お花
お菓子
祇園祭

 祇園祭は、日本三代祭りの1つで、平安期貞観11年(869年)に大流行した疫病退散を八坂神社に祈願し、66本の矛を担いで市中を行進し、御霊会を行なったのが始まりのようです。

 期間中は、旧家では秘蔵の品々を披露し、随所で釜が懸けられます。

大徳寺聚光院月釜

 千利休の命日には三千家交代で月釜を懸けられますが、7月28日は表千家の当番です。

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