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1月(睦月)

 家元の新年は、元日の大福茶(おおぶくちゃ)で明けます。早朝、今年の最初に井戸からくみ上げられた若水を使い、大みそかから引き継がれた火に新しい炭を継いで、お家元が濃茶を点てられます。
 その後、年始の挨拶に見えたお客様にお出しする菓子は春景色と銘された二色のきんとんです。

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元旦 大福茶

1月1日

家元の新年は大福茶に始まります。未明に残月亭床に家元が花を活け、埋火してあった炉に新しい炭をつぎ、若水で釜の湯を満たし、台子飾りをあらため、準備が整うと、家元家族、ほか玄関全員席入りし、家元のお点前による濃茶をいただき、最後に家元の自服の茶で終わります。

今宮戎神社献茶式

1月8日

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10日には初恵比須の祭日でにぎわう、大阪の今宮戎神社において、家元による新年初の献茶式が毎年行われています。

 

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雪 見

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初 釜 (1月10日~)

新年の行事初釜は、昔は稽古始めとして行われていたものですが、新春行事「初釜」となり、毎年決まった道具にその年の干支、御題などに関係のあるものが加えられ、新年のお茶がたてられます。ます、松風楼で薄茶を、そして残月亭と九畳を続けた広間にて家元の点てる濃茶をいただき、新席の広間で祝膳の饗応があります。京都をかわきりに、東京、そして同門会主催の初釜が各地で催されます。

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1月 お花
1月 お菓子
大徳寺聚光院 月釜

1月28日

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 大徳寺聚光院で三千家交代でかけられる28日(利休命日)の新春最初の釜は、表千家の担当であり、本堂にて法要が営まれ、閑隠席では、干支にちなんだ掛け物がかけられるなど、1月にふさわしい道具組で釜がかかります。

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義政忌 (足利義政)

1月7日

足利義政は、一種の天才である。その時代ばかりでなく、前後の時代に類を見ない、かけはなれた個性を持っていた人であった。したがって、直接的には誤解されてしまっている場合も多いだろう。常人の良識から人間像を割り出せる人ではなかったような気がする。西芳寺の庭園に理想を見出し、将軍であったにもかかわらず、風雅に生きた。

 足利将軍家は代々公卿の日野家からお嫁さんをもらうしきたりになっていた。日野富子は足利義政の室である。文化人に交じって連歌に遊ぶ一方、財界人としても一流の感覚を有した才女であった。応仁の乱の一因をなしたためによく言われないが、このご夫婦のスケールの大きさは、もっと評価されていいだろう。

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